発展・専門

統計的因果推論の考え方と技術PR用1分動画

因果関係の確立は、ほぼすべての研究あるいは業務の
目的と言っても過言ではないでしょう。
統計を学ぶと、因果関係と相関関係は違うという注意がなされます。
データサイエンスをより深く理解し、それを実践するために不可欠な、
因果関係を確立するための正しい考え方と
それを活用するための技術を学びます。

第1回 統計的因果推論とは

担当講師

岩崎 学

(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)

内容

因果推論とは何か。因果関係を統計的に評価するということはどういうことか。因果関係を示すための条件とは何か。という統計的因果推論のための基礎的な事項、そして変量の種類とそれらの関係について学ぶ。

第2回 統計的データ解析の諸側面

担当講師

岩崎 学

(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)

内容

はじめに統計的因果推論で重要な役割を果たす独立性と条件付き独立性について述べ、それらの違いを表す例として有名なシンプソンのパラドクスを取り上げる。次に回帰分析を取り上げ、その特質について簡単に議論し、例を紹介する。最後に、原因と結果以外の変量である第三の変量の果たす役割を、例を通じて吟味する。

第3回 統計的因果推論の枠組み

担当講師

岩崎 学

(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)

内容

統計的因果推論にはいくつかのアプローチがあるが、ここでは、「潜在的アウトカム」の概念を用いたアプローチを採用する。はじめに潜在的アウトカムとは何かを説明し、それに基づいて処置効果を定義する。また、確率計算のもとになる確率的な変動がどこにあるのかという話題を、いくつかの統計手法とからめて講義する。

第4回 処置のランダム化と効果の推定

担当講師

岩崎 学

(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)

内容

平均処置効果の推定法について学ぶ。ここではランダム割り付けが中心的な役割を果たす。最初に処置群と対照群を工夫なく設定したのでは、処置効果の推定はできないということを例によって示す。そして、処置のランダム割り付けがあれば処置の推定が偏りなくできるということを学習する。さらに、共変量がある場合の処置効果の推定法を学習する。

第5回 傾向スコアの定義と性質

担当講師

岩崎 学

(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)

内容

観察研究における統計的因果推論で重要な役割を果たす傾向スコアについて解説する。また、傾向スコアの性質として条件付き独立性とバランシング性を紹介し、傾向スコアの使用法を、適用する研究の段階によって分類して話を進める。

第6回 マッチングの方法とその利用

担当講師

岩崎 学

(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)

内容

処置効果の推定のための方策の一つであるマッチングについて解説する。マッチングは多くの統計解析の実際の場面でよく用いられる手法である。その特質、そしてマッチングをした後の解析について学習する。

第7回 層化解析法と重み付け法

担当講師

岩崎 学

(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)

内容

処置効果の推定法である層化解析法と重み付け法について解説する。はじめに層化(層別)の効用について解説し、層化を用いた処置効果の推定法である層化解析法と、重み付け法について、例を交えながら解説する。

第8回 ノンコンプライアンスと操作変数法

担当講師

岩崎 学

(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)

内容

ノンコンプライアンスと操作変数法について学習する。はじめにノンコンプライアンスの下での操作変数法の適用について述べ、その下での処置効果の推定法について学習する。最後にノンコンプライアンスが生じた場合の処置効果の推定法を例を挙げて理解を深める。

難易度参考指標
  • 初学者でも分かりやすい内容です
  • 一部に専門性のある内容を含みます
  • 専門性の高い内容です
コマ数
全 8 コマ(1コマ45分程度)
コマ数 担当講師 内 容
全 8 コマ
(1コマ45分程度)
岩崎 学(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)
第1回 統計的因果推論とは
岩崎 学(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)
第2回 統計的データ解析の諸側面
岩崎 学(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)
第3回 統計的因果推論の枠組み
岩崎 学(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)
第4回 処置のランダム化と効果の推定
岩崎 学(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)
第5回 傾向スコアの定義と性質
岩崎 学(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)
第6回 マッチングの方法とその利用
岩崎 学(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)
第7回 層化解析法と重み付け法
岩崎 学(統計数理研究所 統計思考院 特任教授)
第8回 ノンコンプライアンスと操作変数法
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